ピカコーJ(販売終了)
※こちらの製品は2021年時点にて廃版となり、販売終了しております※
製品の特徴
①有機農産物のJAS規格別表等への適合性評価済み資材リスト(番号R-20)掲載資材です。②特殊肥料(栃木県届出第857号)として登録されています。
③紅藻類イギス目ミリン科の食用海藻が持っている粘着成分を利用した軟らかいのり状の有機肥料です。
④茎葉に散布するとよく展着するので表皮からの養分吸収が効率よく行われます。
茎葉散布による障害の発生はありません。
⑤長く土壌へ施用を続けると作物の可食部位の食味品質を向上します。
⑥原料は安全性が保証されている海藻、蒸留竹酢液、菜種油です。
⑦弊社の製品「バイミノール」、「BM-Z」などを混用すると一層効果的です。
⑧溶かすにはスクリューミキサー、散布にはミスト装置付動力噴霧器を使用すると便利です。
熱帯の浅いサンゴ礁の海に自生する紅藻類ミリン科の海藻などを原料としてJAS法に認定されるよう製造した粘性の高い糊のような性状をした特殊肥料です。
使用している原料はすべて安全性が確認されているので、食の安全に貢献する製品です。
製品仕様
分類 | 有機JAS規格別表等適合 茎葉散布資材 |
---|---|
番号 | 栃木県届出 第857号 |
適応作物 | 花、野菜、果樹、緑化樹、芝生 |
主たる用途 | 茎葉散布、土壌潅注 |
容量 | 20kg / 2kg |
効果 | 品質の向上 |
使用方法 |
茎葉散布:50~100倍液の周期的散布 土壌灌注:100~200倍液を施用 |
使用上の注意 |
(注1)保管期限は有機質のため3ヶ月以内 (注2)希釈した液はその日のうちに使い切る (注3)容器から空気を抜いて低温庫などの涼しい場所で保管する |
ピカコーJの働き
原料の海藻には極めて粘性の高い天然高分子多糖類(D-ガラクトースと3.6-アンヒドロガラクトースという多糖類が硫酸基でいくつもつながっている硫酸化ハイブリッド多糖の一種)が乾物重当りで20~40%も含まれています。ピカコーJが糊のようになっているのは、この多糖類の大きな分子の働きによります。
この天然高分子多糖類の分子は高温の溶液の中ではらせん状になってバラバラに分散しています。
温度が下がるにしたがってこれが二重のコイル状になって結び合うため、糊のようになります。
糊状のピカコーJを水で薄めると、このコイル状の分子が液中に分散します。
これを散布すると茎葉上にばらまかれたて付着した二重らせん構造の分子同士が相互に手を取り合って被膜を形成します。
被膜の厚さは希釈液の濃度によって異なります。
形成された被膜は茎葉の湿度が高くなると軟化し、低くなると硬化します。
硬軟を繰り返しながら含まれている養分は植物にゆっくり吸収されます。
やがて離水を起こして膜は消滅し、残った多糖類の分子は茎葉や腋芽上に暮らす微生物が餌として利用しながら生息密度を高めます。
増殖した微生物達が産生する有機酸類や酵素類も作物が吸収して生長のために利用しています。
ですから、ピカコーJを周期的に反復施用すればリアルタイムでアミノ酸、ビタミン、ミネラル等を作物に供給することができます。
ピカコーJの使い方
◆茎葉散布
50~100倍液を細霧で茎葉の表皮前面に付着するように散布します。通常5~7日目で微生物分解や離水を起こして皮膜が消滅します。
皮膜が消滅したら再び散布すると効果的です。
露地栽培では降雨によって皮膜が失われるため、降雨後にも散布します。
光合成や、根群の発達を阻害するような栽培環境が続いたときに散布します。
茎葉が台風などで傷ついて生気が失われたようなときには集中的に散布します。
◆土壌潅注
標準的な使い方としては、潅水代わりにこの液を施用します。100~200倍液を作物の吸収根が分布する全域に施用します。
土壌微生物や酵素の多い土壌では3~4日で高分子多糖類はグルコースまで分解されます。
これを餌にする微生物がアミノ酸などの有機酸類や酵素を産生して、作物の栄養となります。
主要含有成分
成分 | 成分濃度 |
---|---|
窒素 | 0.13% |
リンサン | 0.069% |
カリウム | 0.11% |
カルシウム | 0.018 |
C/N | 14 |
pH | 4.0 |
【栄養組織】
成分 | 含有率(%) |
---|---|
炭水化物 | 1.56~2.20 |
タンパク質 | 0.69~1.09 |
脂質 | 0.03 |
灰分 | 0.06 |
ビタミン類 |
B1,B2,B6,B12, カロチン,ナイアシン,ビオチン |
【含有するミネラル】
成分 | 成分濃度(ppm) |
---|---|
リン | 80~120 |
カリ | 400~880 |
カルシウム | 160~600 |
マグネシウム | 120~400 |
硫黄 | 200~720 |
鉄 | 40~60 |
ケイ素 | 80~120 |
銅 | 0.04 |
亜鉛 | 44 |
ナトリウム | 400~3160 |
塩素 | 600~1400 |
ヨウ素 | 40~60 |
臭素 | 2 |
モリブデン | 148 |
【含有するアミノ酸類】
成分 | 成分濃度(ppm) |
---|---|
アルギニン | 148 |
リジン | 76 |
ヒスチジン | 12 |
フェニルアラニン | 112 |
チロシン | 32 |
ロイシン | 180 |
イソロイシン | 112 |
メチオニン | 44 |
バリン | 148 |
アラニン | 148 |
グリシン | 124 |
ブロリン | 112 |
グルタミン酸 | 248 |
セリン | 128 |
スレオニン | 124 |
アスパラギン酸 | 264 |
シスチン | 56 |